北杜夫さんが亡くなった

漫画や雑誌(航空ファン)以外で本格的に「読む楽しさ」を知ったのは
北杜夫さんからでした。
私が高校生のときに偶然書店で見つけた文庫本が「どくとるマンボウ昆虫記」で
信州の自然の描写や、テレ隠しめいた愉快な挿話にいきなり大好きになったですよ。
(文庫になっていた、ということはもう既に立派な作家さんだったわけです)

続いてすぐに航海記を、これまた文庫で読み
あとはもう青春期・夜と霧の隅で・白きたおやかな峰、とハマリ込み、
北杜夫さんの関連で辻邦生・なだいなだ・遠藤周作etc. and so on

新潮社気付でファンレターまで出しましたさ!
そしたら葉書でご返事をいただきました。
大学受験を控えていた時期でそのことを書いたら
「本を読むのは合格してからにしてください」
と返してくださいました。
嬉しかったです。

マンボウものにはイラストが付いていて
佐々木侃司さんが描いていました。
http://www.kan-art.net/
この方の絵に私も影響を受けて一時期は似たようなキャラで漫画を描いていたことがあります。

もうお一人のイラストレーターはヒサクニヒコさん。
「さみしい王様」で初めてお目にかかりました。
北杜夫さんが亡くなった

この方は一冊丸々自分の絵というのを結構出しておられてその頃私もずいぶん買いましたわ。

今や、北杜夫さんの関連で生き残っているのは、なだいなださんくらい。
時代が終わってゆく感じですね。
正直言って、ここ10数年 北さんやなださんの新作を読んでいません。
辻邦夫さんだけは最後まで読み続けたのですが。
書くほうも読むほうも変わって行ったからでしょう。

ご冥福を祈ります。






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この記事へのコメント
そうそう、「さびしい王様」ってあったね。

シャハジ・ポンポン・ババサヒブ・アリストクラシー・アル・アシッド・ストン・コロリーン・・・・王子だっけ?もっと長かったかもしれない。

漫画ではない本を読んで笑うのも珍しいことでした。あ、もうひとつあった。
モンタネッリの「ローマの歴史」です。まじめな名前からは想像できない内容でした。腹を抱えて笑えます。
Posted by kieros2005 at 2011年10月28日 07:03
kierosさん
この物語 収拾が付かないという有様でしたね。
「ローマの歴史」は読んだことがありません。
早速、図書館に予約します。
Posted by tamatama at 2011年10月28日 10:06
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