3月の読書メーターまとめ

2014年3月の読書メーター
読んだ本の数:12冊
読んだページ数:3070ページ


シャングリ・ラシャングリ・ラ感想
図書館本 筒井さんの「偽文士日碌」に出てたので読むことに。分厚くて手が疲れた。多くの珍しい食材で作った料理だが、どこか調和に欠けるという感じ。斜め読みはしたけど飛ばさず最後までいけたから面白いのは確か。戦闘シーンの描写をもう少し減らしたら厚さが3割減るかな。毎回「ぎゃああああ」は要らないんじゃないかなぁ。この次は『風車祭』(カジマヤー)を読んでみようと思う。
読了日:3月5日 著者:池上永一



日本書紀の謎を解く―述作者は誰か (中公新書)日本書紀の謎を解く―述作者は誰か (中公新書)感想
図書館本 NHKの出雲・伊勢遷宮特集のときこの著者が「日本書紀は全部漢字で書かれているが、ある巻は書かれた文字を当時の正確な中国語で発音すると、意味の通じる日本語に聞こえる」「日本書紀成立時点で明確な意思で潤色がされている」という話をしており、特に前者はびっくら仰天だったので検索して借りました。(知らないよーそんなこと!)内容は丁寧すぎるほどの文章ですが、それでも着実に読み進められました。大変面白かったです!
読了日:3月10日 著者:森博達



赤瀬川原平の名画探険 広重ベスト百景赤瀬川原平の名画探険 広重ベスト百景感想
図書館本 赤瀬川さんの目と心を経て紹介される美術は結構読んだけどまだまだ美味しい。特に「艶景」の全部と、雪景「木曽路の山川」、夜景「虎ノ門外あおい坂」が素敵な採りあげかたで、絵も素敵だし気持ちよかった!
読了日:3月10日 著者:歌川広重,赤瀬川原平



カノン (文春文庫)カノン (文春文庫)感想
図書館本 「ホラー・クラシック音楽・男女」の三題噺ならこの人なんでしょうねえ。読み手のイライラを募る技、今回も使ってますが巧い演奏者によるアドリブのテンションコードみたいな緊張・開放が全体を通じ心地良いリズムになってます。実は主人公と同じ感想(楽団、素人おばさん、善行)を抱いたことが何度かあり、ここでの共感だけでも「もっと読みたい!」気になっちゃう。
読了日:3月12日 著者:篠田節子



ぱんだだ!―中国・日本パンダ紀行ぱんだだ!―中国・日本パンダ紀行感想
図書館本 パンダと太田垣さん どっちも好きなので。気に入ったのは 写真はp17 サッカーボール抱えて眠っちゃった子 イラストは、p39 二歳くらいの貫禄がついたの(親近感がっ!) とp60 リンリンの寝姿。パンダは、描線がすごく少ない太田垣さんのイラストに合ってるようです。 
読了日:3月13日 著者:大田垣晴子



ニャーンズ・コレクションニャーンズ・コレクション感想
図書館本 赤瀬川シリーズ 若干赤瀬川トーンが弱いかな。 最後の晩餐に猫がいるの!?どこの猫じゃ。 気に入った猫はp49 みんなの足元からすごく怒ってこっちにガン飛ばしてる。 p41 この猫は絶対に神猫!ヒゲが輝いてる! 
読了日:3月13日 著者:赤瀬川原平



純愛小説 (角川文庫)純愛小説 (角川文庫)感想
図書館本 ん?純愛?「純粋に***を愛する」っていう内容かな、と。愛の対象が様々で、相変わらず「ヤな感じ」を楽しませてくれました。4篇のうち3篇に、ハーブとかその手のサプリが出てくる。篠田さんにとってちょっとブームだったのか?やってほしいなー「脱法ハーブ・ホラー」。
読了日:3月15日 著者:篠田節子



日本にある世界の名画入門 美術館がもっと楽しくなる (知恵の森文庫)日本にある世界の名画入門 美術館がもっと楽しくなる (知恵の森文庫)感想
図書館本 赤瀬川さんが選んだ絵を、いつものすごく濃い感想で紹介。実物を見たくなった絵はルソー「要塞の眺め」(子供の頃に見た風景のようなので)、シャガール「ヴィテブスクの眺め」(屋根の上のヴァイオリン弾きみたいだから)、キリコ「ヘクトールとアンドロマケーの別れ」(えっ!これ日本にあるのっ!?だから)。ひろしま美術館から3点紹介されてる。凄いな広島。
読了日:3月17日 著者:赤瀬川原平



目で見る金ぴか時代の民衆生活―古き良き時代の悲惨な事情目で見る金ぴか時代の民衆生活―古き良き時代の悲惨な事情感想
図書館本 書棚から。 アメリカ人にとっての古き良き時代(1860南北戦争:幕末~1920大恐慌)の実情はこうだ!というのを沢山の図版(恐らく当時の新聞挿絵)で延々書き連ねる。残念ながら「いつ」「どんな方法で」「どれくらいかかって」改善されたかは殆ど書かれていない。知りたいんだけどなぁ。思うに、改善のきっかけはこれほどの量の新聞報道がずっと続いていたからではないか?例え、時代によってはセンセーション優先であったにしても、事実の報道というシステムが途絶えなかったのは、アメリカ(市民)の立派さだと思う。
読了日:3月19日 著者:オットー・L.ベットマン



芸者論―神々に扮することを忘れた日本人芸者論―神々に扮することを忘れた日本人感想
図書館本 最近この方をTVで見かけ、著作を調べて借りた。「芸妓」はゲイギかぁ。「芸者」は東京地域語かぁ。結構「へえぇ」が多かった。「神と巫女」は判るが引張り過ぎ感もあり。何がなんでも「不幸」という現在の傾向も異常だけど。明治33年東京府「娼妓取締規則」で府が定めた貸座敷営業指定地に「小笠原父島」があるのが不思議。他の土地は賑やかなところだが、なぜこんな辺鄙な。軍の関係が増えるのはもっとずっと後。なんで!?とNET調べたが引っかかるのは「慰安婦」「公娼」関連の我田引水論とヒステリー論ばかり。異常だぜ。
読了日:3月23日 著者:岩下尚史



長女たち長女たち感想
図書館本 予約して、そこそこの日数待たされた。人気がある証拠。この人の作品は基本、冒頭から不安感一杯、べっとりとイヤ~な感じなのだがこの本もそこは押さえてますねぇ。一番参ったのは最後の作品。日本の怪談話なみのジトジト高湿度。真ん中の作品は、私の近親にかなり厳しい状態の病人がいてそれを思うと山岳地方の一生の方を私自身が選びたくなる。こうなると最初のお話なんかハッピーエンドだよなぁ。全編、大変のめりこんで読みました。
読了日:3月26日 著者:篠田節子



会えてよかった会えてよかった感想
図書館本 安野さんの新しいヤツということで借りたら結構な発見多数!①えっ、安野さん作詞の曲がある!?早速歌詞とメロディをNetで見つけ出しました。5月の安野さんの本に絡めたコンサートで使います!②大野篤美先生って安野さんの友達!?わし「金属凝固学概論」学校時代に買って今でも持ってるよ。専攻がそっちだったんで。 安野さんのこの本は結構話が漂流し「誰の話?」的な章もいくつか。でも「この人の著作も読みたい」と思わせる安野さんの文はすごいな。表紙の松葉杖の女性の人形は高峰さんかと。
読了日:3月30日 著者:安野光雅

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