3月読書まとめ

3月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:2665
ナイス数:241



妖怪十二支参り (ホラージャパネスク叢書)
妖怪十二支参り (ホラージャパネスク叢書)感想
図書館本 妖怪好き なんと表紙絵が水木大先生による十二支だった!午が笑ってるし―、寅がタイガーだしぃ!中身はというと、子供対象ではないが(漢字のルビが少ない)大人には物足りなさも。未の妖怪が見当たらないと。未は聖徳太子の頃まで日本にいなかったからのようです。私の住んでる町の神社の祭神は大国主さんで何年か前に狛犬の代わりにウサギの夫婦が並んでます。可愛すぎて威嚇にならない~。近隣の大山住神社は山犬祀ってます。目黒不動の子犬は琳派風で可愛い!
読了日:03月04日 著者:村上 健司


「森の人(オランウータン)」が食べるブドウの味
「森の人(オランウータン)」が食べるブドウの味感想
図書館本 篠田ファン 初めて作者の全身写真見たけど足、長っ!スタイル好いんだ~ 過去のエッセイや対談を時間と無関係に、テーマで括って内容がつながる感じで編成したもの。面白かったです。ああ、やっぱり夢枕は自分の作品読んで泣くんだ。難しい曲をいい加減に弾くのだったら、易しい曲を芸術的に弾く方が素晴らしい。大賛同!自己評価は常に実像を裏切る。大大賛同!篠田さんは生まれてこの方ずっと同じ土地にいる。あれまあ。学者の側が倫理観や、一般社会に対する認識をきちんと持つべき。これ、経済学でもそうだね。
読了日:03月15日 著者:篠田 節子


巫(かんなぎ)と芸能者のアジア―芸能者とは何をするのか (中公新書)
巫(かんなぎ)と芸能者のアジア―芸能者とは何をするのか (中公新書)感想
図書館本 申楽衆から発展して 最近摩多羅神についての本を読んだが、申楽衆の守護神で、秦氏が朝鮮から申楽と共に日本に伝えたその内容が、本書に描かれた朝鮮の巫のものと類似部分のあまりの多さに驚いた。翁、面、表に出ない神、雑神、山神、破戒的言葉で出来ている呪文の必要性、etc. 本書は若干「被差別・ジェンダー」に偏りが大きいようだが調べた内容は凄い。西便制という映画は10年以上前にサムルノリ、パンソリの公演に行ったとき「風の丘を越えて」という邦題で見た。音楽として素晴らしかった!
読了日:03月15日 著者:野村 伸一


戦国おもてなし時代 信長・秀吉の接待術
戦国おもてなし時代 信長・秀吉の接待術感想
図書館本 友人が読んでたから 戦国時代に描かれた金閣寺の絵には全部の階に老若男女が満載!!うっそーっと言いたくなる。天皇がお出かけするときはお神輿に乗るんだね。だってさ屋根の上に鳳凰が付いてる!秀吉って自分が主人公で手柄話を能にさせたって、きっと客の前で演じたんだろうなぁ。「今日はまあまあの出来だな」とか言って。見せられる方はたまらんと思うが。Nifon Catange「日本気質」:招待された方ではなく、招待した側が「よく来てくれました」と感謝する気質のこと。なんかちょっとだけわかる気もする。
読了日:03月17日 著者:金子 拓


東眺西望―歴史エッセイ (講談社文庫―中国歴史シリーズ)
東眺西望―歴史エッセイ (講談社文庫―中国歴史シリーズ)感想
自本 本箱発掘で 91年出版 陳先生のファン 何年振りかの再読で気になったのは兵馬俑の話。等身大と言うのは始皇帝陵のだけだそうで、他はせいぜい50cmらしい。この兵馬俑についての記録もないと。他の水銀の海のある地下宮殿とかについては史記に描かれているのに。民衆十字軍と言うのも気になった。キリスト教にとってイスラムと同様の悪であるユダヤ人を襲い、財産を奪って戦費とし宗敵を減らす民間軍。これが延々と尾を引くんだね。
読了日:03月18日 著者:陳 舜臣


犬神博士 (角川文庫)
犬神博士 (角川文庫)感想
図書館本 昭和6年に書かれた旅芸人の坊やの「ホーム・アローン」的冒険譚。この作品は「巫と芸能」の後書きで知ったが、そこに「巫と芸能を扱うならこれくらいは読んでおけ」的言葉あり。そういう言葉が出たのは70-80年代と思われ、それにしては白土三平の忍者武芸帳、カムイ伝は言及されず、恐らく、マンガという一事のために見向きもしなかったようだ。的外れめ!犬神博士に描かれた時代は玄洋社も含めてテロを良しとし、身分差別は当然、日本はアジアの盟主であるという考えで固まっており、作品はそこから抜け出ていない。
読了日:03月19日 著者:夢野 久作


ヤマンタカ 大菩薩峠血風録
ヤマンタカ 大菩薩峠血風録感想
図書館本 夢枕ファン 新しい本だった。モト本は読んでません。映画も見てません。で、これを読んだら面白かったが、明らかに格闘もの妖術バイオレンスから生まれたものですね。wikiでモト本の粗筋読んだら夢枕版と同じなのは初めの頃の登場人物と場所程度なのね。なかなかの長さでしたがいつものリズムですいすいと読めました。後書きに出てた都新聞版のを読んでみようかなと思ってます。
読了日:03月22日 著者:夢枕 獏


進化とは何か:ドーキンス博士の特別講義
進化とは何か:ドーキンス博士の特別講義感想
図書館本 シリーズ読み イギリスでは王立研究所が一般の大人や子供を集めて一つのテーマで公開レクチャーをやるという素晴らしい習慣があるんだねぇ。いいなー、日本でもそういうのやらないかなぁ。受講したいわー。というか、王立研究所って日本だとどこがそれに該当する?など、本題以外にも興味が湧いてくる本です。USでも、ジャレド・ダイアモンド博士が高校生大学生に特別講義やってるのTVで見たけどそういう行為の積み重ねが原理主義的宗教を抑える一番いい方法なんだろうなぁ。
読了日:03月26日 著者:リチャード ドーキンス


世界の日本人ジョーク集 (中公新書ラクレ)
世界の日本人ジョーク集 (中公新書ラクレ)感想
図書館本 「新」が出てるので、なら一番最初のをと。面白かった。作者の解説を読んでて、まっとうなセンスと思考の持ち主であることが感じられたのもよかった。ジョークってまっとうなセンスでないと聞かせられない代物だもの。●コンピューター犬●女性国家論●失業中のトムの一日●至難の技 が好き!!
読了日:03月28日 著者:早坂 隆

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