2月の読書感想文

2月の読書メーター
読んだ本の数:19
読んだページ数:2981
ナイス数:134



人類の物語 Unstoppable Us ヒトはこうして地球の支配者になった
人類の物語 Unstoppable Us ヒトはこうして地球の支配者になった感想
図書館本 予約してしばらく待った 著者好き 図書館では児童向けの扱い でも中は中学生以上の知恵がないと理解できないかも。従来の人類の歴史図鑑なんかだと火の発見・道具の発明って感じだけど、火も道具も「使えた」のでこう使った、という説明につなぐ。本当に凄いのは「物語」の話。まさかマクドがその事例で出て来るとは!お金を信じるのも人間の物語の一つという教え方凄い。家族の絵を家に掛けなかったのは誰かが盗んで呪いをかけないように、ではないかなあ。サピエンスの強みに「意外性(一見弱そう)」というのは初め出会う考え。
読了日:02月01日 著者:ユヴァル・ノア・ハラリ,リカル・ザプラナ・ルイズ


絵でみる漢字のルーツ
絵でみる漢字のルーツ感想
図書館本 書架で偶然 面白かったー 内容のビックリは書かない 絵がいい 水墨の風味満載でちょっと漫画の軽さもある。若いお母さんの美しさ!1ページ目から驚いた。背くって読むの!?しかも方角よりも前にそむく意味で使われてた!?そうか、刺青などしてるやつらは品行が悪く、軽薄、行儀悪いやつなんだ。なんか分かるわ。お母さんがちっちゃい子をおんぶしてるって、たしかに「やすんずる」わなあ。挿絵だけでも飾っておけそう。虎の甲骨文字ってよく古代の方は覚えられましたねえ。一体画数はいくつあるんだ!?
読了日:02月02日 著者:小原 俊樹


図説 遠野物語の世界 (ふくろうの本/日本の文化)
図説 遠野物語の世界 (ふくろうの本/日本の文化)感想
図書館本 書架で パラパラめくって写真綺麗、と言うだけで借りた本。見事にダメ本だった。「引用文がほぼ半分」を占める「研究報告」なのだが、綺麗な写真は文章と関係なく見た目で配置しただけ。数分で投げ出した。
読了日:02月03日 著者:石井正己


川本喜八郎 人形―この命あるもの (別冊太陽)
川本喜八郎 人形―この命あるもの (別冊太陽)感想
図書館本 書架で 正直この方の名前を知らず人形だけ見て辻村ジュサブローと混同してた。ついこないだ深夜(早朝)平家物語が流れてて録画して見た・・人形そのものは凄かったんだけど動きがひょうたん島レベルだったので消してしまった。文楽の人形の使い方が実は動かし方から言うと理想的なのかも。人形だけ見ると凄い。三国志の董卓は悪No.1!趙雲若過ぎ!もう一つ凄いのは李白。一杯一杯 復一杯と叫んでる。これウォッカのCMって書いてある。李白人形欲しいなぁ。一緒に吞みたいから。飯田の人形美術館行ってみようかなあ。
読了日:02月05日 著者:


与 勇輝 (別冊太陽 スペシャル)
与 勇輝 (別冊太陽 スペシャル)感想
図書館 書架 この人の人形は静岡で偶然個展見て感激、その後浜松のとき夫婦で見に行きご本人とも会いました。この方のお人形は目鼻立ちが朧で見る側がこっちの感覚を投影できる。お気に入り男の子は闘Ⅲ右側の子。余計なこと云わずにひたすら獲ろうとする。好きな性格だわ!女の子は夕餉のしたく。切なさは微塵もなく進んでお手伝い。「してやってる」とは口が裂けても言わない。そして午後の乗客でお母さんに抱っこされ両側に大きいお姉ちゃんと小さいお姉ちゃんがいる3歳児くらいのちびっ子。3人ともお母さん似でいいね。
読了日:02月06日 著者:


手軽でかんたん 水墨画十二支はがき絵
手軽でかんたん 水墨画十二支はがき絵感想
図書館本 私の嫌いなノウハウ本・・なのだが、前に読んだ「漢字のルーツ」の画家さんなので探して借りた。中国の達磨さんって頭頂部が平ら?特にそういう頭巾の絵は他に見当たらないけど。「書的な表現ー5」と「装飾的な表現ー1」がいいな。十二支の子丑寅などの文字はそもそも、鼠牛虎とは無関係なのねぇ。知らんかったー。子の文字は、もとは「幼子の象」!? 幼子でも鼠とエライサイズ違うだろー もう年賀状書くことないけど、この人の絵はマネして描いてみたい。
読了日:02月10日 著者:陳 天


小堀遠州―「綺麗さび」のこころ (別冊太陽 日本のこころ 160)
小堀遠州―「綺麗さび」のこころ (別冊太陽 日本のこころ 160)感想
図書館本 母(とっくに故人)が茶道遠州流で私もほんの少しだけ母から習い「遠州流は大名茶なのよ。町人の貧乏くさい千家とは違うからね」と差別的言辞も聞かされてたため読む気になった。茶入れ、茶碗は作為やケレンのない「なんも考えずひたすらに作ってたらこうなったよ」と言う、穏やかさ、静けさがあって私も好き。その割に香合は違うなぁ。別の人の好みじゃない?遠江の守に任命されてたけど赴任はしてなかったのね。駿府城建設現場責任者だったなら出張で来たことあったかな?
読了日:02月12日 著者:


民主主義の死に方:二極化する政治が招く独裁への道
民主主義の死に方:二極化する政治が招く独裁への道感想
他市図書館からお取寄せ TV「嘘(うそ)と政治と民主主義 ―アメリカ 議会乱入事件の深層―:不信と分断の連鎖」でこの本が紹介されてたので。民主主義を殺すのは割と簡単なようだけど、護って行くのは大変で「良心」とか「人類は一つ」とか心の問題の比重が大きく、特効薬はないらしい。しかしトランプなんていう、金持ってるだけの親父の言葉で踊るやつらが物凄い数なのと未だに黒人差別は「普通」なことなのねえ。ま、日本も煽りだけが取り柄のマスコミとか、紙一重だけどねえ。
読了日:02月13日 著者:スティーブン・レビツキー,ダニエル・ジブラット


三谷幸喜のありふれた生活 (17)『未曾有の出来事』
三谷幸喜のありふれた生活 (17)『未曾有の出来事』感想
図書館本 新刊案内で 1章3pで楽に読めた。章毎の挿画は和田さん。ちょっと線が弱い。そんな頃なのかなあ。表紙絵は別の方だが、割と好き。箸にも棒にもかからんのが特別小説の絵のやつで、セリフ書き込むんじゃねえっ。絵描きなら絵だけで勝負せいっ!センス皆無だな、おい。コロナでも役者さんや脚本家はリモートとかで食いつなげたろうけど、劇場のスタッフさん達は本当に窮状だったろうなあと思う(あんまり書かれてないけど)。坂東彌十郎さんのことはほぼ触れてないも同然。
読了日:02月16日 著者:三谷 幸喜


寿三郎と作る小さな人形たち
寿三郎と作る小さな人形たち感想
図書館本 ジュサブローの本はこれしかなかった。凄い人なんだがもはや時代の波に・・ 半分はノウハウ本だが前半の作品画像は素晴らしかった。p8,9の特に青不動、右上の顔は凄い。小作品の人形仏、花地蔵はいずれもキョトン顔の猿が好き。蜻蛉座は妓楼なのかな。ジオラマ自体が凄い。そして蛤人形はハマグリのふっくらした貝殻が着物のたっぷりした袖の丸みにピッタリで豪華な衣装を思わせる。本の半分は「作り方」で私の嫌悪する「簡単に作れる」ノウハウ本。やだやだ。やっぱり日本橋のジュサブロー館に行かなきゃダメかなあ。
読了日:02月16日 著者:辻村 寿三郎


W26 世界の麺図鑑: 59の国と地域の多彩な麺料理230種類を旅の雑学とともに解説 (地球の歩き方BOOKS W 26)
W26 世界の麺図鑑: 59の国と地域の多彩な麺料理230種類を旅の雑学とともに解説 (地球の歩き方BOOKS W 26)感想
図書館本 面白かった。タピオカ、葛切りも麺の仲間なのか!? 初めの「麺」の定義づけがきちんとしているから納得するわ―。麺「料理」の話だから製法や原料が同じなら稲庭も讃岐も麺単体は一くくり。明確!監修石毛直道は伊達じゃないですなあ。触発されて調べたらお盆と素麺は結構古くからつながりがあるのね。ところで私、北海道出身で二十歳過ぎまで海の近くの町に住んでたのですが、この本で紹介されてる「にしん蕎麦」は食べたことありません。あれは北前船で運ばれた身欠き鰊を京都、大阪の人達が「歯が立つ」ように工夫して作ったのでは?
読了日:02月19日 著者:


ロスト・シング
ロスト・シング感想
図書館本 この本をどうして知ったのか今となってはよくわからない。まさにロストなこと。絵も凄いが、何より出版社が物凄く頑張ったと思う!普通外国の絵本を日本語で出版しようとしたら絵の部分は元のままで活字部分だけ日本語にすると思うのだが、これは絵の中のデザインされた部分まで日本語に置き換えている!その置き換えも最初からそうであったかのように。ちょっと感動した。一連の作品を全部見てみようと思う。
読了日:02月19日 著者:ショーン タン


別冊太陽 日本の町並みⅡ 中国 四国 九州 沖縄
別冊太陽 日本の町並みⅡ 中国 四国 九州 沖縄感想
図書館閉架本シリーズ 古い町並みが好き。しかも今回気付いたのは私が好きなのは「狭い道」それも軽自動車がすれ違うのが大変なくらいがいいという事。好きな町並みは温泉津蕎麦饅頭看板の上に見える喫茶の看板。鞆の保命酒屋の道、柳井はちょっと広いが友人の勤め先でもあるから。内子の見越しの梅が好い枝ぶり。山鹿の八千代座前を奥に向って少し行った辺り。臼杵のp114下。旅人宿か?美々津のツキヌケ石畳。
読了日:02月19日 著者:西村幸夫 監修 三沢博昭 写真


「大家さんと僕」と僕(番外編本)
「大家さんと僕」と僕(番外編本)感想
図書館本 書架で偶然 第1作の次に出てたんだね。手塚治虫賞もらってたのは全く知りませんでした。表紙の二人のお人形がCGじゃないことに感激。お父さんの顔もしっかり見られたし。「ぼくのおとうさん」は先に読んでました。せっかくだから今のお母さんとお姉さんも見てみたいです。今の世界、戦争をしてようがしてまいが関係なくひたすら「もっともっと盛って盛って」になっており胃がもたれます。矢部太郎さんの心こそ、人類が失ってはならない文化遺産と言えましょう。
読了日:02月21日 著者:矢部 太郎 ほか


セミ
セミ感想
図書館本 予約してからちょっと待った 著者はアジア系でもネイティブオーストラリアンでもない。セミは17年セミでオーストラリアには生息していない。人間らしき生物にこき使われているときのセミは地中のはずで、灰色の世界はその表現か?「定年」は誤訳では?むしろ大人になって広い空へ飛び立つ「生まれ変わりの刻」だろう。そう、古い殻を脱いで色とりどりの世界へ。表と裏表紙のそれぞれの裏がそれを示しているのでは?・・・感想じゃなくてスイマセン。

読了日:02月21日 著者:ショーン・タン


ひどい民話を語る会
ひどい民話を語る会感想
図書館新刊案内で これ、水木しげる神を取り巻く連中だよな。しかし、民話って子供が喜ぶネタをどれだけ入れるか、で寿命が決まったみたい。それによって元の話の筋が大幅に変わったって構わない。話聞かせるジジババにとっちゃあ元の話なんぞ。そもそもジジババも既にメタメタになった話聞いて育った可能性大。興味深かったのは「桃太郎」が地域によっちゃあ反社会的人物扱いなのもあるという事。そもそも御婆さんが川に洗濯に言った理由はお爺さんが便槽に落下したので着物を洗うため。ヒイイイ!
読了日:02月22日 著者:京極 夏彦,多田 克己,村上 健司,黒 史郎


骨董をたのしむ (7) (別冊太陽) 縮緬古裂
骨董をたのしむ (7) (別冊太陽) 縮緬古裂感想
図書館本 織染についてシリーズ読み しかし、なんか木綿のときより古裂感が薄い。大手の古着屋の宣伝みたいに、小さい裂の画像が少なくてほとんどが着物そのもの、古色のあるものが少ない、年代もよく分からない。やっぱり絹だから持ち主も木綿のとはかなり違うのかなあ。縮緬は平安時代から存在してたそうだから、古い裂がもっと見られるかと思ったが違った。
読了日:02月25日 著者:


人形師ホリ・ヒロシ (別冊太陽)
人形師ホリ・ヒロシ (別冊太陽)感想
図書館本 人形づいてて これは違うな。腕は悪くないと思うし衣装センスも相当だと思うんだが、人形の表情が好きになれない。表情の幅も狭く、特にがっかりしたのは靭猿と静。ま、勝手なこと云ってますが特にご立派な人間じゃありませんで、自分が好きか嫌いか、なだけですわ。
読了日:02月27日 著者:


隅田川暮色 (文春文庫)
隅田川暮色 (文春文庫)感想
図書館閉架本 最近この方に魅かれてる いろいろと相関関係がめんどくさいが、なによりも手職の話題が好い。出てくる女性は元気だし(おばあちゃんが特に)。好きなフレーズ「・・・さいさね、暮らしの垢がついてないよ。首んとこが清々として、ひとり者のさみしい感じが出ている」「試作の幡を持ってゆくと、父がなにやかや小言を言っているみたいでした」「いずれおれの葬式の世話をするだろうが、焼香が済んで、うちから棺が出るとき、木遣りで送ってもらいたい」昭和59年発行 当時私は会社員、齢とって「佳い」と感じる中身も変わった。
読了日:02月28日 著者:芝木 好子

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2000年2月の磐田市勤労青少年ホームで行われた初期のサロコン。歌が聴けます。
こちらから→https://salocontama.hamazo.tv/e9013938.html
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