3月の読書感想 まとめ

3月の読書メーター
読んだ本の数:11
読んだページ数:2314
ナイス数:105



がらくた博物館 (P+D BOOKS)
がらくた博物館 (P+D BOOKS)感想
図書館閉架本 どうしてこの人を読んでみようとしたのか覚えていない。この著者は「おしゃべり」な性格なのだろうか?登場人物も作者による背景部分もやたらに饒舌。初めは「文体」を変えることでの効果を狙ったものかと思ったがどうやらそうではなさそう。いやになって最後の章の半分くらいを残して投げ出した(本当は大事に扱った)。
読了日:03月04日 著者:大庭 みな子


38億年 生物進化の旅
38億年 生物進化の旅感想
図書館本 きっかけはTVで名前を知り 進化とは環境に適応して形態・機能が出来るのではなくまず形が出来、その形に合わせて環境を選ぶこと。両生類が進化を繰り返して爬虫類になったのではなくもっとも古いものから爬虫類になった。「サウルス」はトカゲの意味だが、哺乳類に使われることもある。ややこしいな。生物は今までに何度も絶滅を繰り返しており、大きな隕石の地球への衝突が原因なことがあるようだ。現在はそう言う衝突がかなり正確に予測できるが、避けられるかどうかはわからんなあ。震えつつその日を待つこともありそう・・・
読了日:03月08日 著者:池田 清彦


夏のルール
夏のルール感想
図書館本 タン3冊目 「ぼくとお兄ちゃん」と出版社の広告に出てたが兄弟とは本では言ってない。「知らない人に鍵を」は不思議。TV上にはどうやら招き猫。お兄ちゃんの影も猫になってる。派手な殴り合いをしているが勝ったらしい方に王冠型の何かが渡され、それはおしまい頁にも現れる。閉じこもったのではなく閉じ込められたところは機関車なんだな。闇の中を疾走するシーンが好き。雪なのかな?駅らしい建物は廃墟になってる。というか出てくる場所は廃墟が多い。面白い。まだまだ飽きないなあ。
読了日:03月08日 著者:ショーン・タン


骨董をたのしむ (24) (別冊太陽) 李朝工芸
骨董をたのしむ (24) (別冊太陽) 李朝工芸感想
図書館本 意外と焼き物に柄のないものが少なかった。私は無地が好きで会寧丸壺の色も大きさも形も好き。酒器が好きで粉引盃は色も形もいいな。柄のないのが好きなのは酒器食器の場合で、ポジャギ(掛け布)・チョガッポ(パッチワークの)には仰天した!綺麗!!美しい!まあ、特にきれいなのを紹介したんだろうけど、こんなのかみさんは欲しがっただろうなあ。
読了日:03月08日 著者:


ウサギ
ウサギ感想
図書館本 タンシリーズ読み これは文が別人。なので変に文脈がはっきりしているので他のタン作品とはかなり違う。オーストラリアでウサギの毛皮を獲って儲ける目的でウサギを持ち込んで外来生物被害のもとにしたイギリス人がいるのだわ。まあ、日本でも同じ目的で同じことやって野生化しちゃったのは食用ガエルやら、ブラックバスやらジャンボタニシやらいる。なんかヒステリックな作品になっちまってるなあ。一番害をもたらしたのはアポリジニーを絶滅危惧種にしちまったイギリス移民じゃあないのか?
読了日:03月10日 著者:ジョン・マーズデン


美を極めた染めと織り 小袖からきものへ
美を極めた染めと織り 小袖からきものへ感想
図書館本 江戸初期頃までの着物の柄感覚が好きで。能装束、確かに小袖だよねえ。蜀江紋狩衣に仰け反った!羽衣紋小袖、渋いのにド派手!羽衣って大きな羽毛数本を束ねた蓑みたいなのなんだね。昭和の霞紋は太い縞だけどなかなか好き。桃山の練貫地四季草花小袖は大胆でいいなあ。室町の薔薇反橋水干は全体が不思議と落ち着いた感じ。明治大正昭和初期は「金持ってるぞー」だし、昭和も半ばからは美術があざとい・不自然でどうも・・・
読了日:03月11日 著者:別冊太陽編集部 編


いぬ
いぬ感想
タンシリーズ読み。これも、割と文脈が読み取り易い。その分、面白さは多少無くなる。頭巾のついた短いマント着てるのはいつの時代?燃えるような紅葉の森の女性はカナダの原住民か?日本でもいいと思える色合い。次インドのお爺ちゃん?次の雪の中の托鉢笠、こりゃあ北陸だなあ。しかし托鉢で犬同伴っていたかなあ、雰囲気いいから許す。次、ムク犬の飼い主はウクライナ人?畑が豊か。レンガ橋はイタリアか?戦場にシェパードとはドイツ人兵士かも。アメリカで受けたのは変な「犬=友人」感を持ち過ぎてるからではないかな。最後の絵は要らない。
読了日:03月11日 著者:ショーン・タン


骨董をたのしむ (4) (別冊太陽) 印籠と根付
骨董をたのしむ (4) (別冊太陽) 印籠と根付感想
図書館本 根付かなり好き(でも所有してはいない) なんか、好きなタイプのが少ないのは骨董だからか?p56鶏合わせ、60鍾馗86目刺し88闇夜使い同犬抱き唐子93煙草に火をつける旅人140社守り179雀の豊作は好き。やり過ぎ、根付の役に立たず邪魔になりそうな形状のは好きになれない。やり過ぎにはこれでもか的「細密加工、デフォルメ、可愛い」が含まれます。この本には採り上げてないけどエロネタのも嫌いです。誰の作とかも関係ないですね。
読了日:03月13日 著者:


雪舞い (新潮文庫)
雪舞い (新潮文庫)感想
図書館閉架本 1987新潮版 花柳界の女性と気鋭の日本画家とのお話し。相変わらず素敵なフレーズ目白押し。キャラクターではお徳さんがとても良い味してる。好きなフレーズ「青磁は明け方の空のようで」「恥も意地も、いい経験になりますよ」「貫入は幾日もかけて青磁の肌の上を走りさわぐ」「滅びるものは、影で立っている」「自分の年齢や地位でものを言ってもいない」「床の間の品のよさに目をとめて」こういう言葉を私も使える心・知性を持ちたいなあ。芝木さんシリーズ読みはまだ続く。
読了日:03月13日 著者:芝木 好子


書楼弔堂 待宵
書楼弔堂 待宵感想
図書館新刊案内で 今回も明治の有名人続々。寺田寅彦って懐かしい名前だなあ。今度は北海道に渡って中谷宇吉郎さんも出して欲しいなあ。弔堂札幌支店で。私も弥蔵と同じか、ちょっと上の年齢になり、死ぬよりも身体にウジが湧いてまだ生きてる方が怖くなってきてる。最終章は身につまされたなあ。しかし、読み易い。文体のせいもあろうが昔の本の「ぎっしり」的レイアウトじゃないっていうのも効いてそう。疲れちゃ「また出たら読もう」って気が減っちゃうよねえ。
読了日:03月18日 著者:京極 夏彦


笑犬楼vs.偽伯爵
笑犬楼vs.偽伯爵感想
図書館本 新刊案内で 久しぶりの筒井大先生 万延元年はラグビーもフットボールもほぼリアルタイムで読んだが(学生時代)「はて筒井センセの書名はどっちだったか」記憶から消えていて情けない。筒井大先生は言葉の使い方が柔軟で読み疲れしないなあ。一方の偽伯爵は自分の知識を全部開陳せずには不満かの如く、喋りッぱなしなところあり疲れて嫌になったので筒井大先生の文章だけを読んだ。
読了日:03月20日 著者:筒井 康隆,蓮實 重彦

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